体を芯から温めるスパイスの力

ハーブとスパイスにはっきりした区別はなく、自家栽培できる草花で茎と葉と花を利用するものをハーブ、植物の実・花・つぼみ・種・茎・樹皮・根などから収穫して乾燥させた香辛料をスパイスと言われています。 どちらも元来「生薬」として活用されていたものであり、カレーに含まれるスパイスやハーブにも様々な効能が知られています。 かつて肉が主食のヨーロッパで防腐・防菌の役割を果たすブラックペッパーが貴重な交易品であったように、スパイスやハーブには料理の風味だけでなく、素材自体の性質を変化させることで料理の効能・効果を高める力があります。

学名:Curcuma longa syn. C. domestica
科:ショウガ科 Zingiberaceae
属:ウコン属 Curcuma

ターメリック(ウコン)

カレー粉の黄金色は、秋ウコンの成分クルクミンのものです。ショウガ科の多年草で根茎を乾燥させてパウダーにして使用します。様々な効能があり、抗炎症作用が知られています。夏に咲く可愛いクルクマは、ウコンの花なんですよ。

学名:Coriandrum sativum
科:セリ科 Apiaceae
属:コエンドロ属 Coriandrum

コリアンダー(パクチー)​

最近スーパーでも売られている生のパクチー・香菜はセリ科の植物。パクチーの熟した種子を乾燥させたものは香辛料、コリアンダーと呼ばれていますが、パクチーとは全然違う風味があります。Makarimoではホールスパイスを焙煎してからパウダーにして使っています。

学名:Cuminum cyminum
科:セリ科 Apiaceae
属:クミン属 Cuminum

クミン

カレー特有の香りをつけるのに絶対に欠かせないセリ科のスパイス。長さ5mmくらいのひまわりの種を細くしたような見た目にスパイシーでエスニックな強い芳香があります。

学名:Elettaria cardamomum
科:ショウガ科 Zingiberaceae
属:ショウズク属 Elettaria Maton

カルダモン

ショウガ科の甘い中にもミントのような爽やかな香りがある実で「スパイスの女王」と呼ばれています。1.5cmくらいの乾燥したグリーンカルダモンの鞘を剥くと、中に小さい黒い種が10個くらい入っています。Makarimo ではこの種を焙煎してからパウダーにして使っています。

学名:Cinnamomum verum
科:クスノキ科 Lauraceae
属: 肉桂属 Cinnamomum

シナモン

「シナモン」は、クスノキ科の常緑樹の樹皮をはがし、乾燥させたもので漢方では肉桂(ニッケイ)と呼ばれ、生姜以上に体を温める作用があるとされています。日本では根を乾燥させたニッキが古くから使われてきました。甘い味付けに合うスパイスです。

学名: Foeniculum vulgare
科: セリ科 Apiaceae
属: ウイキョウ属 Foeniculum

フェンネルシード

スーパーでもみかけるセリ科のハーブ「フェンネル」。乾燥させた香ばしい香りの種をインド料理店で食後に噛むことを奨められるのは、口臭予防など様々な効能があるから。魚の臭みを消す効果もあり、カレーにもスパイスとして使います。

学名:Apium graveolens
科:セリ科 Apiaceae
属:オランダミツバ属 Apium

セロリシード

野菜のセロリではなく野生のセロリ、「スモール・エイジ」の種を粗挽きにしたスパイスで、青臭い香りがあります。トマトに合わせると美味しいので、トマトジュース漬けをカレーに合わせるときに使います。

学名: Syzygium aromaticum
科: フトモモ科 Myrtaceae
属: フトモモ属 Syzygium

クローブ

熱帯地方に咲く「クローブ」は、開花前の蕾を乾燥させ、スパイスとして使われます。バニラのような甘く強い香りがある日本では丁字(ちょうじ)と呼ばれ、胃を刺激して活溌にすることから漢方でも使われてきました。抗菌や軽い麻酔作用もあるため、口に入れて何度も噛むと歯痛の緩和にも役立ちます。

学名:Trigonella foenum-graecum
科:マメ科 Fabaceae
属:フェヌグリーク属 Trigonella

フェヌグリーク

マメ科の植物でインドや中近東で栽培され、乾燥した葉は「カスリメティ」と呼ばれています。Makarimo で使用しているのは種子を乾燥させた粒「フェヌグリーク」で、焦がしたカラメルような香りがあります。女性ホルモンへ働きかける作用があるためPMSや更年期障害など、女性特有の悩みを改善すると言われています。

学名:Salvia officinalis
科:シソ科 Lamiaceae
属:アキギリ属 Salvia

セージ

「セージ」は、シソ科の植物でよもぎの様な爽やかな香りがあります。和名は、ヤクヨウサルビア。殺菌力から喉の痛みや口内炎に効果があることから、うがい薬として使われています。

学名:Zingiber officinale
科:ショウガ科 Zingiberaceae
属:ショウガ属 Zingiber

生姜

生姜は栄養価は高くないものの、体を温める効果は抜群です。生の生姜は一気に体を温める効果がある一方、カレーに用いる干してパウダーにした生姜は、体をゆっくり温める効果があります。

学名:Laurus nobilis
科:クスノキ科 Laureaceae
属:ゲッケイジュ属 Laurus

ローレル

古代ギリシャ・ローマ神話の芸術や芸能を司る神様アポロンの聖樹、ローレル(月桂樹)は、オリンピックの冠やノーベル賞で名誉の象徴として知られています。乾燥させた葉は、煮込み料理の臭い消しや防腐剤効果として広く使用されています。

学名:Brassica juncea
科:アブラナ科 Brassicaceae
属:アブラナ属 Brassica

マスタードシード

日本のからし菜からできる「和からし」がツーンとした辛さがあるのと異なり、「洋からし」のマスタードは、乾燥状態では匂いもなく、辛さもマイルド。Makarimoで使用しているのはイエローとブラウンの粒マスタードです。強い抗菌作用で食中毒を予防する効果があります。

学名:Solanaceae
科:ナス科 Solanaceae
属:トウガラシ属 Capsicum

唐辛子

植物学上ではトウガラシはピーマン、パプリカ、シシトウガラシと同種の植物に分類されています。唐辛子は原産国、辛さや大きさに様々な種類があり、Makarimoでも生、乾燥等、数種類の唐辛子を使用しています。発汗を促す効果で体の中の湿気を出します。

学名:Pimpinella anisum
科:セリ科 Apiaceae
属:ミツバグサ属 Pimpinella

アニスシード

ギリシャやエジプトを原産地とするセリ科の植物で「セイヨウウイキョウ」とも呼ばれます。古代エジプトでミイラの消臭目的で使用されていたそうです。甘い香りがありハーブティーとしても飲まれます。

学名:Cymbopogon citratus
科:イネ科 Poaceae
属:オガルカヤ属 Cymbopogon

レモングラス

タイ料理に欠かせないイネ科の多年草のハーブ。レモンと生姜を足したような爽やかな強い香りがあります。フレッシュなままハーブティーとしても飲まれます。Makarimoではレッドカレー、グリーンカレーに生のまま刻んでそれぞれのペーストを手作りします。

学名:Citrus hystrix
科:ミカン科 Rutaceae
属:ミカン属 Citrus

カフィア・ライム

「瘤みかん」は、タイからマレーシアの熱帯地方が原産とされ、タイでは「マックルー(makrut)」と呼ばれています。柚子くらいのゴツゴツした実に分厚い葉がつき、爽やかな柑橘系の芳香があり、Makarimoではこの葉、ドライリーフをグリーンカレーに煮込んで使用します。

学名:Alpinia galanga
科:ショウガ科 Zingiberaceae
属:ハナミョウガ属 Alpinia

ガランガル

東南アジアで使われる生姜科の植物の根茎。強い清涼感ある香りがあります。レッドカレー、グリーンカレーに生のまま刻んでそれぞれのペーストを手作りします。

学名:Ocimum basilicum
科:シソ科 Lamiaceae
属:メボウキ属 Ocimum

バジル

シソ科の多年草で、生の葉は甘くフレッシュな香りがあり最近はスーパーでも一般的になりました。レッドカレーと相性が良く、Makarimo ではプランターで育てています。イタリア料理に欠かせないハーブですが、胃の働きを助けて消化を促すと言われています。

学名:Zanthoxylum bungeanum
科:ミカン科 Rutaceae
属:サンショウ属 Zanthoxylum

花椒

「花椒」は中国原産の華北山椒の実で、日本の山椒とは異なり、柑橘の香りと強い辛さがあります。四川料理に欠かせないスパイスで、Makarimoでは麻婆カレーに使用しています。

学名:Piper nigrum
科:コショウ科 Piperaceae
属:コショウ属 Piper

胡椒

胡椒は、乾燥させる時期や段階によって黒、白、青、赤と色が異なり、その利用方法にも違いがあります。料理になくてはならないスパイスですが、胃の冷えからくる吐き気や下痢に効果があります。

学名: Illicium verum
科:マツブサ科 Schisandraceae
属:シキミ属 Illicium

八角

独特の甘い香りがあるトウシキミという植物の果実「八角・スターアニス」は、中華料理に欠かせないスパイス。雲南省で多く栽培されています。強い抗ウイルス効果があり新型インフルエンザの治療薬タミフルの原料でもあります。